ファジィ応用事例データベース
事例名
ファジィ斜張橋ケーブル張力調整
企業・団体名
日立造船
出展
日刊工業新聞 1990年
内容
斜長橋のケーブル張力調整 ファジィ理論導入 設計、大幅に効率化 日立造船(社長藤井義弘氏)は、京都大学工学部古田均助教授と共同で、ファジィ(あいまい)理論による「斜張橋のケーブル張力調整システム」を開発した。ファジィ理論を斜張橋の効率的な設計や合理的・高精度の施工管理に応用したのは橋りょう業界では初。斜張橋の建設は最近増加し続け、形式も多様化している。このため構造も複雑化する一方で、合理的な設計、架設管理の重要性が高まっている。今回開発したシステムは、プレストレス(張力)量の決定システム、ケーブル長さ調整システム、構造同定(誤差要因分析)システムで構成されている。斜張橋の設計では桁(けた)の重量を軽くするためケーブルにあらかじめ張力をかけるほか、架設時にはケーブル張力、桁塔のたわみなどの数値計算と実橋との誤差をシムプレート(張力調整板)でケープル長さを調整する。しかし従来の方法ではプレストレス量の決定やシム量の算出には、設計者の経験をもとに膨大な繰け返し計算が必要となる。今回ファジィ理論を導入することで、設計の大幅な効率化や施工の合理化が図れるほか、架設途中で橋がどのように完成していくかを幅をもった形で予測でき、架設管理の高精度化ができるという。