事例名
ファジィ機能搭載汎用プログラマブルコントローラ
企業・団体名
富士電機
出展
日刊工業新聞 1990年
内容
汎用PC ファジィ機能を搭載 富士電機が最上位機 富士電機(社長中尾武氏)は汎用PC(プログラマブルコントローラー)・マイクレックス-Fシリーズの最上位機種として、ファジィ制御機能を搭載した「マイクレックス-F250」を開発、23日から受注を開始する。同時にパソコン上でPCのプログラミングができる開発支援ソフト「ES50」も発売。価格はマイクレックス-F250が61万5,000~94万9,000円、ES50が20万円。出荷開始は6月15日から。いずれも初年度3,000セットの販売計画。マイクレックス-F250はPCで初めてシーケンス制御とファジィ制御の同時処理を実現。ソフトで対応したファジィ制御により自動機械などの微妙な動作、圧力の加減、処理速度の最適化を図ることができる。また七万ゲートの専用カスタムLSIを採用。基本シーケンス命令や各種応用命令の高速化を図り、従来のF200に比べ25倍も処理速度を向上した。さらに最大6,400点のⅠ/O点数、最大 1.0Mワードのメモリー容量で大規模制御へも適用できる。ES50はマイクレックス-Fシリーズ全機種に対応し、ラダー図、ファンクションブロック図、ニーモニック、SFC(シーケンシャル・ファンクション・チャート)などユーザーの使い慣れた記述言語でプログラミングできる開発支援ソフト。専用ローダーが不要で、パソコン上で処理できるのが特徴。富士電機の昨年度のPCの売り上げは88年度比13%増の130億円。今年度は169億円以上と昨年度比 30%以上の大幅な伸びを計画している。