事例名
8ビット一チップファジィコントローラ
企業・団体名
富士通
出展
日刊工業新聞 1992年
内容
ファジィコントローラー 8ビット一チップ化 富士通(社長関沢義氏)は富士通デバイスと共同でファジィ推論エンジンを内蔵した8ビット一チップファジィコントローラー「MB94PV140シリーズ」を開発、第一弾として評価用チップ(ピギーバック品)の販売を始めた。昨年7月発売の4ビットファジィコントローラーの上位シリーズで、8ビットの中央演算処理装置(CPU)により大幅に機能アップを図った。サンプル価格は3万円。下旬から出荷する。同製品は一チップに従来と同じファジィ推論エンジンのF2RU-6、8ビットCPUのF2MC-8Lのほか、ROM、RAM、各種周辺回路を内蔵や従来のソフト推論に比べ50倍以上の推論速度を実現したほか、入出力数やルール数に制限がないのでキメ細かい制御が可能。またメモリー容量を削減でき、種々のメンバーシップ関数を扱え、複雑なファジィ演算をコマンド一つで実行できる。ソフトにおける学層やチューニングも対応でき、8ビットCPU搭載によりC言語が使え、開発効率を向上できる。用途は家電向けはもとより従来4ビット版で、対応困難だった車など。