事例名
ディジタルファジィチップ
企業・団体名
オリンパス光学工業
出展
日刊工業新聞 1991年
内容
1チップで確定演算 開発受託を開始 オリンパス光学工業(社長下山敏郎氏)は10日、独自方式により一チップで確定演算まで可能なデジタルファジィチップ「LM2136」を開発、これを核としたカスタムファジィICの開発受託を始めたと発表した。同ICはメンバーシップ関数とルールを単純化したパラメーターで表す独自方式で回路規模を抑制した。同社は同チップと同時にファジィ推論ボード、ファジィルール作成支援プログラム合わせて20万円で9月から供給する。同チップはルール用RAMを内蔵し、チップ単独で重心演算まで実現するアーキテクチャー(設計思想)を採用。重心演算は時系列的に行うほか、メンバーシップ関教、ルールは少ないパラメーターで表され、外部からシリアル通信でRAMに設定されるためパラメーターを任意に変更しながら使用でき、学習するシステムへの応用も可能。同チップを時分割推論で行うと一チップで確定演算まで可能で、その時の推論時間は4マイクロ秒(2入力、10ルール)。同チップを複数使った並列推論も可能で、100ナノ秒の高速処理に対応できる。ルール数は最大32。