SNS対談 ソーシャルメディア研究所 熊坂仁美代表 Part 2「学会の新しいカタチへ」

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日本知能情報ファジィ学会では、平成23年4月より独自開発したSNSを運用しています。そこで、世界最大のSNSであるFacebookの第一人者であるソーシャルメディア研究所の熊坂代表にお越しいただき、日本知能情報ファジィ学会の高木会長とSNS活用についてディスカッションしていただきました。

前回はこちら: SNS対談 ソーシャルメディア研究所 熊坂仁美代表 Part 1

司会 このような新しい世界に対して、積極的にどんどんやってみようというタイプの人と、そうじゃないひとがいますよね。そこをどうやって掘り起こすかというか、感化していくかというか、そこが問題だと思いますが、熊坂さんはどのようにされていますか。

ソーシャルメディア研究所 熊坂仁美
熊坂 やっぱりタイプがあるのはしょうがないことであって、好きな人と、あまり好きじゃない人がいます。じゃあ好きじゃない人はどういう人かというと、けっこう心配が先に立つタイプだったりするわけです。やはりリスクのことが気になる。そこでリスクについて先にちょっと解説をして、万一のときの対処方法がわかれば安心出来るとおもいます。まずはやることのメリットの説明があって、次にリスクを説明する。

高木 なるほど、先にブレーキのかけ方を説明すれば、安心して次にいけるんですね。それはとても大事ですね。その不安がとれると動けますよね。

熊坂 それは講習会なのかもしれないし、あるいは説明の動画なのかもしれない。なにかしらコンテンツを作ってそれを広めるといいと思います。

 

司会 これからSNSを始める方は、何をしたいのか、何ができるのか、という具体的な部分がみなさんイメージ出来ていないと思うんですが、熊坂さんからのアドバイスはありますか。

高木 そこが私からお伺いしたかったことでもあるんですけど、私達はグループ、いままででいうと研究会を電子化しようとしています。でも、それでは今までの学会という組織を置き換えたにすぎなくて、本当はSNSならではの可能性というのがあるんだろうなと思っています。それをもっと私たちが企画して、そっちに誘導してあげることが必要なんですけど、まだそこまで見えていなくて、まだ普及啓蒙で、使ってください、というチラシを配っているような段階なんですよね。そこでビジネスユースに使うときに、こんな形があるので、ここでもこんな形でやると面白いですよ、みたいなことをもし教えて頂けるといいなとおもったんですが。

熊坂 SNSのビジネス活用はマッチング+自分PRですよね。プロフィールをだして、ブログとかそういうのも全部いれて、グループとかもできますし。これからはやはりどんな人でも自分をPRしていくという時代になると思いますので、それはやはりSNSというのが適しています。

高木 このSNSは、再生という後ろ向きな問題から走っているんです。ですが、やはりそういう目線ではいけなくて、もっとこれはどうこれを発展させていくべきかということを考えていかなければいけない。困ったからという問題ではなくて、Webのおかげでさらにどうなるか、ということを考えたとき、熊坂さんのお薦めとしてはPRメディアとして使っていくのが一番本筋でしょうという感じでしょうか。

熊坂 このSNSの構造からするとそうだとおもいます。おそらく先生方、みなさんPRという考え方が無いと思うので、これからはそうではなくて、それが必要になってくるということを啓蒙していかなければならないと思います。

高木 確かにないんです。論文だしてるだけです。そうか、そこを啓蒙するわけですね。

熊坂 情報発信の重要性、それによって仕事がくるというか、研究者ですから仕事が来るというのも変ですけども。

高木 いやもうすでにそういう時代ではありますよ。最近は大学の教授も自分で金取ってこいという時代になっているんです。

明治大学 高木友博
高木 実は最初はそういう発想は無かったんですけど、いままで使い古された言葉でいうと、産学連携、産と学のマッチングを考えています。私がいまやっている研究は情報推薦エンジンみたいなものなんですが、昔の技術とちがって、けっこうシーズからニーズ、プロダクトまでの距離が短いんですよね。昔は理論をやって、それが製品となって登場するためには、深い死の谷を超えなければいけなかったのが、いまは結構、ちょっと考えたことが、じゃあナントカエンジンをつくって、次の製品の中にいれてみましょう、ぐらい簡単にできるんです。もちろん研究領域にもよりますけども。このシーズとニーズのマッチングのようなことを、展示会みたいな会場でやっているじゃないですか、ああいった名刺交換とかじゃなくて、このSNSに自分の成果をのせて、こういうのができましたとか、こういうのが動いていますという動画を載せて、おお動いているね、というとすごくわかりやすく見れる。それが、他学会ではできない、いままでの論文誌を配っていた方法ではできないことなので、ぜひ実現したいと考えています。

熊坂 ようはこのSNSが自分のブースになるわけですね。

高木 そうです。展示会にいくんじゃなくて、常時ここに自分のブースがあって、しかも動画が動いていて、自分のシステムをみせられて、他の産業界のひとが、お、っという感じで見ると。そうするとマッチングができるのではないかと。いままでの学会はどちらかというと、学術内容で差別化しようと思っていたし、それはいまでも必要なんですけど、もうひとつ、全然べつな効果として、こういう電子化された学会の存在感というのがあって、そういう学会っていままで世界中どこさがしてもないと思うんです。学会といえば勉強するところだ、と。まさかビジネスマッチングをやっている学会なんてない。それをこういうすごくダイナミックな基盤の上でやると、いままでにない新しい学会像というのを作っていけるんではないかと思っているのですが、どう思われますか。

熊坂 そうですよね、それはすばらしいとおもいます。新しいです。いや絶対そういう時代がくるとおもいます。とにかく動画を活用されるということですよね。

高木 私も研究室のプロモーションビデオをつくったんです。うちの大学は3年生になるとゼミ配属があって、学生がいろいろと研究室を見てまわるんです。そこで私は学生がゼミ選びをするとき向けのビデオを作ったわけですが、先生によっては自分のなんとかシュミレーターを動かしてみた、という動画を公開している人がいます。その動画を観て、初めて気がついたんですけど、論文を読むより圧倒的にわかりやすいんですよね。100倍ぐらいわかりやすいんです。

熊坂 それぞれの先生の写真のすぐ横に動画を置けばいいんじゃないでしょうか。もう先生は自分のプロモーションビデオを持つ時代なんだという雰囲気づくりをして、その動画つくりをサポートしてあげればいいと思います。その動画はこのSNSだけじゃなくて、ご自分のホームページだったり、いろいろなところで使えるわけですから、ひとつもっているといいんじゃないでしょうか。それで、感想を貰ったりとか、実際に仕事がきたりとか、効果を実感されるとおもいます。

高木 ここはいま、シーズ側つまり研究している側の情報しかないんですけども、私がさっきいっていたマッチングをしていくためには、ニーズ側、つまり両方の人間がいなければいけないわけですが、それを実現する方策はあるんですかね。例えば、ニーズを持つ企業の方にもメンバーに入っていただくとか。

熊坂 このSNSの中には入れないほうがいいでしょうね。Googleだけではなくて、それこそ、そこで外部のSNSを使えばいいんじゃないでしょうか。例えばこのSNSへのリンクをFacebookやTwitterに投稿していくとか、いろんな形が考えられます。

高木 なるほど、産業界のひとたちはそっちをみていて、こっちにリンクが張られているわけですね。でも、きっとこれで学会のカタチがかわる、新しい学会を生み出せると思えてきました。いままでにない、新しいロールモデルになるんじゃないかと。

熊坂 すばらしいですね。海外の人にも見せてみたいです。

 

司会 最後にひとことずつ、今後のSNSについての考察をお願いします。

熊坂 SNSとモバイルデバイスってものすごく密接な関係にあると思うんです。もうPCだけじゃなくてモバイルで、という話になると思うんです。FacebookにしてもGoogleにしても、もの凄くモバイルにチカラを入れている状態なので、このモバイルデバイスの普及・発達にともなってSNSも広がっていくというのは間違いないです。なので、SNSは特別なブームなのではなく、WebがSNSに変わったみたいになっていくんじゃないかと思います。これからいろんなフェーズを迎えるとは思いますが、まだ黎明期と呼ばれていますのでこれから発展していくとおもいます。

高木 我々の理事会が最初、どうしましょうという段階から始めて、SNSというひとつの方向性を見出して、その方向性が幸いだったのか、必然なのかは別として、世の中の大きな方向性と合致しているということが今日、確認できました。さらに、いままでの学会をWebの上に載せるという考え方だけではなく、それプラス、いままでありえなかった学会のカタチがありえるということに太鼓判を押していただけたので、学会の内容をつくるのはもちろん大事なんですけど、それに加えて、今までありえなかった学会のカタチを作ってみるということは、世の中にとって価値のあることだと感じました。

司会 本日はお忙しいところ、ありがとうございました。(平成23年11月25日)

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