投稿締切:2010年
特集エディタ:庄司裕子(中央大学)
上記特集の論文を以下の要領で募集いたします。ふるってご投稿ください。
情報通信技術の進展と普及により、我々人間が接する情報量は飛躍的に増大し「情報洪水」の時代とも言われるようになっています。このような状況にあって、個々人が自分にとって本当に必要な情報、価値のある情報にたどり着くことが難しくなっています。特に、誰もが容易に情報発信できるWeb上では、玉石混淆の膨大な情報の中から「玉」を取捨選択することが求められます。書籍や新聞のような旧来のメディアと比べて、情報を取捨選択するためにより多くの負担を利用者が強いられます。これまでのWeb関連の技術・システムは、情報検索や閲覧の高速化や省力化によってこの負担を軽減しようとするものでした。しかし、このアプローチは、単に効率化によって処理できる情報量を増やしただけで、システムによって取捨選択された情報を実際に見て判断するのは利用者であるため、情報と関わる利用者はかえって大きな負担を感じることにもつながってしまいます。高速で正確な検索機能だけが進化しても、利用者が本当にやりたいことを支援できるとは限らない時代になっているのです。
上記のように、情報洪水と言われる現在、人と情報との関わり方を見直し、利用者が負担なく接することができる量まで情報を削減し、利用者が主体的に情報と関わることのできる環境を取り戻すためのインタラクションが求められています。そこで、人と情報の関わり方を再考し、望ましいインタラクションのあり方について議論を可能にすることを目的として本特集を企画いたしました。このような背景から、本特集では、人が膨大な情報と快適に接し価値ある情報に無理なくたどり着けるようにする、人と情報環境の間の「知的インタラクション」に関する理論、要素技術、システム構築、実証実験などの論文を広く募集いたします。
1.募集分野
情報洪水社会にあって、人が膨大な情報を快適に接し価値ある情報にたどり着くのを支援する「知的インタラクション」のあり方に関するモデル構築や理論検証、知的フィルタリング技術などの要素技術、応用システムの構築、インタラクションデザイン、ユーザモデリング、実証実験、などを対象としますが、これらに限定せず、「知的インタラクション」に関連した心理実験や社会実験、マーケティングなどに関する研究も広く歓迎いたします。
2.投稿締め切り
2010年 4月15日(木)5月7日(金)(必着)
3.論文の種類
論文の種類には、「原著論文」、「総説論文」、「実践研究論文」、「ショートノート」があり、非会員の方を含めてどなたでも投稿できます。詳しくは投稿案内(*)をご覧ください。また、投稿時にはそのいずれであるかを明記してください。
4.提出物および提出方法
提出物および提出方法につきましては,学会ホームページの下の「電子投稿・査読システムに関する情報」をご覧下さい.
5.査読プロセス
通常の査読プロセスに従います。また途中の処理の都合で、本特集号の発刊に間に合わなくなった論文は通常の論文として他号に掲載される場合があることをあらかじめご承知おきください。
学会ホームページの下にある投稿規定および著作権規定をご覧ください.投稿規定に基づいて投稿原稿を処理します.
6.問い合わせ先
庄司 裕子
中央大学理工学部
〒112-8551
東京都文京区春日1-13-27
E-mail: hiroko @ indsys.chuo-u.ac.jp