
ファジィ応用事例データベース
ファジィ理論を応用した製品・アイデアについて検索可能なデータベースです。
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日刊工業新聞社の利用許可を得て、記事データ提供サービスから転載したものです。
松下電工
日刊工業新聞 1991年
ファジィ制御電気ホットカーペット
ゆらぎ理論を温度制御に応用 松下電工が電気カーペット36機種 松下電工(社長三好俊夫氏)は91年度の電気カーペット「ナショナルホットカーペ」 36機種(うち新製品10機種)を9月2日に発売する。今シーズンに160億円の販売予定。91年度の新製品ではf分の1ゆらぎ理論を温度制御に応用したのが特徴。人が心地よいと感じるf分の1ゆらぎリズムで快適な暖かさを提供するとともに、室温と電圧が変化するとファジィ回路が働き、カーペットの表面温度を自動的にコントロールする。いずれも「ふとん乾燥機能付き」。価格は5万5,800円(2畳用)から11万円(3畳用)まで。
リコーエレメックス
日刊工業新聞 1990年
ファジィ制御電気式空気清浄機
ファジィ制御の電気式空気清浄機【名古屋】リコーエレメックス(社長榊原弘氏)は26日から、ファジィ制御の壁掛け型電気集じん式空気清浄機「エア・メイトRE810」を発売した。エア・メイトシリーズに機種追加するもので、ファジィ制御の空気清浄機は初めてとしている。価格は27万5,000円で、月産500台を計画。
ダイヘン
日刊工業新聞 1994年
ファジィ厚板用自動溶接機
ファジィ機能搭載 厚板用自動溶接機を発売 ダイヘン(社長西松大三氏)はファジィ制御による溶接条件の自動設定で高品質な溶接を実現する厚板用 CO2/MAG自動溶接機「ファジィオート500」(電流容量500アンペア)を発売した。価格は105万円。月産100台を見込んでいる。アーク状態とワイヤ突き出し長の変化を検出し、アーク電圧と溶接電流の2つの条件をファジィ制御によって自動調整して、最適なビード形状と塔け込み深さの溶接を実現。従来の電圧制御に、溶け込み深さを制御する電流制御機能を付加、初心者でも簡単に高品質溶接ができ、ワイヤ突き出し長が大きく変化する複雑な構造物の溶接を可能にした。電流制御機能を付加した中薄板用の200、350アンペア用も発売する。
日立製作所
日刊工業新聞 1990年
ファジィ原子炉運転継続診断システム
ファジィで異常検出 日立が診断システム 日立製作所(社長三田勝茂氏)は日立エンジニアリング(日立市)と共同で、ファジィ推論を応用して原子炉の水質データから初期異常を検出、運転継続の可否を判断する診断システムを開発した。同システムは、導電率とpH(水素イオン濃度)の微小な変動をもとにリアルタイムで一次冷却水の異常から原因を突き止め、重大事故に結びつく異常をごく初期段階で検出して原子炉停止などの事態を防止できる。また、定期点検時の作業者の被ばく軽減などにも役立つとみられ、同社はこの成果を23日からフランスのリヨンで開かれる欧州原子力学会主催の90年国際会議で発表する。対象となる原子炉は、東京電力・福島第二原子力発電所の改良型BWR(沸騰水型軽水炉)など。原子炉に異常が生じるとほとんどの場合、冷却水成分の変動がみられることをもとに、オンライン計測している導電率とpHからリアルタイムで異常の概要を判断するとともに、オフラインで得られる冷却水の微小含有元素分析などのデータから、正確な診断と、予想されるその後の異常の進行を判定する二段構えになっている。システムの中核は、水質変化を複合的にとらえて高速推論するファジィ回路。茨城大学情報工学科の林陽一助教授が開発した回路をもとに、日立エンジニアリングが林助教授とともに原子力用に開発した。異常を数段階のレベルに分けて検出することから、原因の判定と確認、運転継続の可否までをほぼリアルタイムで判断できる。
三洋電機
日刊工業新聞 1990年
ファジィ吸収冷温水機制御
ファジィで最適制御 吸収冷温水機用制御ユニットを開発 三洋電機(社長井植敏氏)は6日、ファジィ理論を応用した吸収冷温水機用制御ユニットを業界で初めて開発したと発表した。同コントローラーは冷温水機各部の温度変化をファジィ理論で分析、その後の出力変化をある程度予知して、燃料弁を最適制御するシステムで、運転の省エネルギー化も図れる。同社ではまず、デジタルPID(比例微積分)制御運転とインバーター機能を備えたスーパー吸収冷温水機Cシリーズにオプションとして搭載、来春から発売するが、順次、大型機種から標準仕様化していく。冷温水機の制御方式には従来、比例制御とPID制御の2方式があるが、複数個所のデータを相関分析することが難しく、出力変化後の修正制御となっているため、外部条件が変化した場合などでは十分な制御性を得ることが困難だった。今回、同社が開発したファジィ制御システムは、冷水温度のほか、冷却水温度、再生温度などのデータを取り込み、ベテラン運転員の制御ノウハウをデータべースに持つファジィ技術で分析、予測制御を行う。これによって従来、制御が難しかった始動直後の立ち上げや急激な負荷変動時にもスムーズに対応、設定温度に対する安定した制御特性が得られる。また、負荷変動に対して無駄な燃料消費が少なく、効率の良い運転ができる。なお、このファジィコントローラーについては日本ファジィ学会主催のファジィシステムシンポジウムで、8日に技術発表する予定。
奥村組
日刊工業新聞 1990年
ファジィ応用土圧シールド機
運転作業者は不要 ファジィ応用土圧式シールド機 奥村組が実用化 奥村組(社長奥村俊夫氏)はファジイ(あいまい)制御技術を応用した土圧式シールド機「FAST」を実用化した。熟練者のシールド機運転に関する経験、ノウハウをコンビューターに取り入れ、掘進開始から終了までの各工程を業界で初めて全自動化したもので、運転作業員を不要にした。第一弾として東京都内の下水道工事に導入した。「FAST」は切り土圧、加泥材注入やシールド機の掘進速度、掘り進む姿勢などの制御をシールド機の運転室に設置したパソコンで行う。掘進開始ボタンを押すとシールド機が自動的に動き出し、無人運転する仕組み。シールド機には各種のセンサーを装備、異常時には警報で知らせるほか、自動学習機能により常に最適な制御性能を保てる。熟練運転者が不要なので、省人化とともに操作ミスがなくなり、施工精度が向上するとしている。適用した現場ではすでにFASTを使って800mの掘進を終えている。
