
ファジィ応用事例データベース
ファジィ理論を応用した製品・アイデアについて検索可能なデータベースです。
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富士通
日刊工業新聞 1994年
ニューロ・ファジィパッケージソフト
ファジィ推論にニューラルネットワーク応用 パッケージソフト発売 富士通(社長関沢義氏)はファジィ推論にニューラルネットワークを応用してバッケージソフト化した「NEUZZY(ニュージィー)」を製品化し、8月にも市場投入する。あらゆる条件(経験則)をソフトに組み込めば、この条件が本当に正しいか、どの程度重要か-などの客観的評価をソフト自身で判断し、関数定義と推論方法の設定を自動的に行う。同社では「ファジィ推論にニューラルネットワークを応用して組み合わせたのは世界でも初めて」(宇佐見仁英計算科学研究センター第二研究部長)としており、この技術の特許71件を出願した。機械の運転制御や市場調査、意思決定支援問題など幅広い分野への展開を進める考えだ。関数定義も自動調整 家電製品や制御システムなどでこれまで利用されているファジィ推論は、あいまいな表現を扱い、より人間的な感覚で処理するもの。しかしこれだけだと関数定義や推論方法の設定には知識や勘といった、いわゆる熟練した専門家の存在が不可欠だった。NEUZZYは、ファジィ推論に対応させるため、特殊な階層型ニューラルネットワークを使ってそこにファジィルールや関数を埋め込んだ。例えば企業債券の格付けでは「経常利益が高ければ格付けも高い」といった経験則を登録し、さらにその時々の経済・市場状況に応じてこの経験則が「本当に正しいか」、「どの程度重要なものか」まで判断する。つまりファジィ推論における関数やルールの自動調整を実現したもので、一つの目的に合わせたシステムの開発を従来の工程の半分から3分の1にまで削減。既存システムでは致命的ともいわれた推論実行の遅さや、入力データの時期による推論実行時間の変動-などの課題も解消させるという。「NEUZZY/Fuzzy」と「同/Neuro」はそれぞれ予定価格は100万円と220万円に設定。各種データベースとの連携やユーザーアプリケーションが可能なほか、同ソフトの購入、システム化も用意している。
日興証券(日興コーディアル証券)、富士通
日刊工業新聞 1992年
ニューロ・ファジィ債権格付けシステム
ニューロ・ファジィで債権格付け 予測理由を表示 改善項目把握に威力 日興証券(社長高尾吉郎氏)は富士通(社長関沢義氏)と共同で、ニューロ・ファジィ融合モデルによる債券格付けシステムを開発した。これまでの格付けモデルがAAAなど格付けの段階しか表示できなかったのに対し、ファジィの説明機能を付加することで、自己資本の大小など格付けを導き出した理由も表示できる点が最大の特徴。これにより、企業はどの項目を改善すれば格付けが上がるかを知ることができる。過去のエクイティファイナンス(新株発行を伴う資金調達)の大量償還を控え、企業の普通社債(SB)発行意欲が強まっており、日興では9 月から同システムを利用した格付け予測サービスを本格的に進めていく考えだ。両社はニューロ・ファジィ融合技術の実用化が可能となったことで、8日から米ボルチモアで開かれるニューラルネットワーク国際合同会議で同システムの成果を発表する。両社が共同開発した債券格付けシステムは売上高、経常利益、自己資本、在庫などの経営指標を最大20項目入力する。自己資本が高ければ格付けは高いといった格付けに関する知識をファジィルールの形で記述、ニューラルネットワークの初期構造として与えたことから、学習後のニューラルネットワークの内部を解析することで、他社に比べ自己資本が小さいなど、その格付けを導き出した背景を説明することが可能になった。公的格付け機関が行った格付けで検証した結果、予測精度は92%に達しているとしている。これにより、企業は自社の格付けを知ることができるとともに、どの項目を改善すれば格付けを上げることができるかを把握できる。株式市場の低迷で過去に行ったファイナンスの償還資金を手当てすることを目的に企業はSBによる資金調達を急いでいるが、同システムを利用することでSB発行を計画した段階でコスト計算を行うことが可能になる。日興と富士通は89年からニューロコンピューターの共同研究を開始、90年8月には債券格付けシステムの運用を開始するなどの成果を上げている。その後、同年10月には付加価値を高めることを目的にニューロ・ファジィ融合モデルの開発を進め、実用化にこぎつけたもの。
日立製作所
日刊工業新聞 1991年
ニューロ・ファジィ掃除機
最適な状態を自動コントロール 日立が掃除機発売 日立製作所(社長金井務氏)はニューロ技術とファジィ制御を採用、床面、吸い口、フィルター目詰まりに応じて、吸い込み力とパワーブラシの回転を最適な状態に自動コントロールする掃除機3機種の発売を開始した。価格は、いとからまんパワーブラシ付きの「CV-AX60P」が4万4,000円、ツインソフトブラシ付きの「同60Y」が3万9,000円、自走パワーブラシ付きの「同70P」が5万 5,000円。新製品はニューロ技術とファジィ制御を組み合わせることで従来に比べ、早くキメ細かく床面を判断し、吸い込み力がコントロールできるようになっている。
三菱電機
日刊工業新聞 1992年
ヒータ加熱方式ファジィ 快適湿度コントローラ
ファジィで快適湿度 三菱電機(TEL:03-3218-3131)ヒーター加熱方式の採用で家具に付着する白粉や雑菌の発生を抑える加湿機「SV- 401」(価格1万9,000円)を8月21日発売。内蔵ファンが吹き出し蒸気温度を下げるため安全性が高まる。このほか室温の変化に応じて快適な加湿量を調整する「ファジィ快適湿度コントロール」機能も備えている。
佐竹製作所
日刊工業新聞 1991年
ニューロ・ファジィ食味計
コメの味を簡単分析 ファジィ利用の食味計【広島】佐竹製作所(東広島市西条西本町2-30、社長佐竹覚氏、TEL:0824-23-3111)は、ニューロ・ファジィを応用した小型食味計「SIR10A」を発売した。価格は800万円。コメの味を左右する主要成分のアミロース、たんばく質、水分、脂肪酸を近赤外分析法で分析。その分析データとファジィ理論を応用した官能値データを基にニューラルネットワークで解析した食味判定式で食味値を決定する。測定時間は一サンプル当たり30秒。米穀店、外食産業向けに小型化、低価格化した。本体寸法は216×494×428mm、重量30kg。
シャープ
日刊工業新聞 1991年
ニューロ・ファジィ暖房冷房除湿インバータエアコン
”湿害”を抑えるドライ機能採用 シャープが暖房・冷房・除湿エアコン シャープ(社長辻晴雄氏)は92冷凍年度向け暖房・冷房・除湿イシバーターエアコン「ウィンダム」3タイプ6機種を11月中旬から順次発売する。価格は「AY-C25R」が20万円、「同C25E」が19万円、「同C22E」が18 方円。マンションなど気密性の高い住宅で、被害の出ている”湿害”を抑える「ハウジングドライ機能」を開発、業界で初めてエアコンに採用。高級タイプの「AY-C25R」は、カビやダニの繁殖を抑える湿度を、室温に合わせて自動設定する「カビ機能」や、室内の洗濯物を効果的に乾燥し、放出された水分を除湿する「乾燥機能」付き。いずれもニューロ・ファジィ制御。さらに、高精度パルスリニア膨張弁の開発と冷凍サイクルの高効率化によって、業界最高の暖房時 980W、冷房時830Wの低消費電力運転を実現。
